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「全体」と「個人」

 先日、サマージャンボ宝くじが発売となりました。(※この記事は宝くじ購入を推奨するものではありません。念の為に…)一攫千金を狙う多くの人々が行列をなしている光景がテレビで中継されていましたが、毎回、宝くじ発売の度に大行列をつくるのが東京○座のとある宝くじ売り場です。私も、東京に住んでいた時に、一度、その行列に遭遇しましたが「芸能人でも来てるの?」といった感じの大行列にびっくりした記憶があります。

 このような宝くじ売り場は全国で数か所あると思いますが、その理由はみなさんもご存じの通り、過去の高額当選本数が多いという理由です。また、購入枚数にも傾向があるらしく、高額当選者の購入枚数の統計によると、たくさん買った人が上位なのではなく、1位が30枚、そして2位が10枚だそうです。このような売り場や購入枚数のデータから、少しでも当選確率を上げようと工夫をする人が多いわけです。報道では「当選確率は同じはずなのに、このようなデータがあることは無視できない!」と言っていましたし、実際にデータを無視していないから、○座とかに行列ができるわけです。

 しかし、みなさんの夢を奪うようで申し訳ないのですが、はっきり言って、このデータはあてになりません。何故なら、実際に売り場ごとの当選確率は、多少差はあっても、そんなに変わらないはずだからです。何故、一部の売り場で多くの高額当選者が出るかというと、答えは簡単です。大勢の人が買った分、それだけ「売り場」としては多くの高額当選が出るのは当たり前なわけです。おそらくですが、一昔前にたまたま、その売り場から高額当選が多く出て、結果的に多くの人々が購入し、そして、その分、当選本数が増えたのでしょう。「最初に多く出ることが珍しいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、確立と統計の観点から言えば、そんなことは当たり前なことです。例えば、サイコロの1~6の目の出る確率はすべて「6分の1」ですが、6回サイコロを振ってすべての目がバラけるなんてことの方がめったになく、実際は同じ数字が何度か出ることが普通なわけです。それを特別な意味があるとして「この売り場は当たりやすい!」となって多くの人が訪れ、結果的に当選本数が多くなったのでしょう。

 そして購入枚数の件も全く同じで、100枚、200枚と大量に買った人よりも、30枚、10枚と買った人が当たりやすいと思われている統計も、実際にそんなことはなく、普通に考えると分かることなのですが、宝くじに何万円もつぎ込む人よりも「1万円以内ぐらいなら…」と思う人の方が圧倒的に多いわけですから、高額当選者の購入枚数が、このような統計になることは自然なことです。もちろん、そういった事実を認識したうえで理論無視で、いわゆる「げんかつぎ」でその統計を利用する人もいると思いますが…つまり結論は、統計上、売り場や購入枚数に傾向があるように見えても、一人ひとり、1枚1枚の当選確率は決して変わらないということです。

 教会では、場合によっては「統計」というものを大切にしなければなりません。しかし、その統計が真実であるか、そして、一個人として考えた場合、その統計は意味をなすのかということを冷静に考えなければなりません。その代表的な例が「教会学校」です。近年、日本の多くの教会で教会学校の子どもたちの減少が深刻な問題となっています。その理由として、信仰継承の問題や、地域の年齢層の問題が挙げられたりしますが、時折「近年の日本の少子化の影響で…」という声を耳にしますが、断言できますが、それは大きな誤りです。何故ならば、日本の子どもの減少率と、教会学校の子どもの減少率には大きな差があるからです。教会の子どもの減少の原因を「少子化」というならば、、同じ減少率でなければならないわけですが、日本の少子化のスピードよりも教会学校の少子化のスピードの方が遥かに早いのです。しかし、それら二つを比較したような統計は見たことがありません(少なくとも私は)。統計というものは正しく用いられてこそ意味をなします。

 また「トラクトを1万枚配っても1人しか教会に来なかった…」とか「ホームページを開設しても1日に数人しか閲覧されていない…」等、「統計」で私たちは思い悩んだりすます。もちろん大勢の人が教会に来てくださったり、多くの人に教会のHPを見ていただきたいのですが、全体の確率がいくら上がっても、福音は一人ひとりに向けられているものです。逆に言うならば、トラクトが1万分の1しか用いられなかったとしても、その一人にとっては唯一のものとなります。誰にも代われるものではないのです。私たち教会は、大勢の人が教会に訪れることを願うと同時に「その一人の為に!」という情熱をもった福音宣教の働きをなしていくべきではないでしょうか。

「あなたがたはどう思いますか。もし、だれかが百匹の羊を持っていて、そのうちの一匹が迷い出たとしたら、その人は九十九匹を山に残して、迷った一匹を捜しに出かけないでしょうか。」(マタイの福音書18章12節)
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