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ハイブリッドカーは本当にお得か?

 最近、あちらこちらでハイブリッドカーを見かけるようになりました。多くの人が、その燃費の良さを理由に買い替えるのですが、じつはこれはケースバイケースなので、自分の使用条件を踏まえて本当にお得かどうかを考えなければ逆に損することになるんです。

 ちょっと比べてみましょう。まずハイブリッドカーで一番売れているトヨタのプリウスですが…
カタログ燃費=38km/ℓ、実燃費(実際の燃費を想定して7割換算)=約26km/ℓ
年間ガソリン消費量=461ℓ(年間走行距離をだいたい一般的な12,000kmと想定)
年間ガソリン代=59,930円(1ℓあたり130円で計算)
自動車税=17,500円(毎年)、重量税(2年に一度)=0円

 一方、エコカーの対抗馬の筆頭として挙げられるホンダのフィットは…
カタログ燃費=20km/ℓ(1500cc)、実燃費=14km/ℓ
年間ガソリン消費量=857ℓ
年間ガソリン代=111,410円
自動車税=34,500円、重量税=18,900円

 …これらを踏まえますとあくまでも概算ですが、年間の差額は77,930円となります。1300ccフィットと1800cc+モーターのプリウスでは動力性能に差があるので、フィットは1500ccモデルで計算してます。

 一方、車両価格ですが、プリウスの最安グレードが205万円、フィットが146万円です。どちらもエコカー減税対象車ですし、プリウスの方が若干優遇されていますが微々たるものなので、純粋に本体価格で計算しますと、その差は59万円ということになります。そうすると、この差が埋まって、プリウスの方がお得になるのは8年目以降ということになります。(ちなみに、フィットを1300ccモデルとして計算すると15年目以降となります)こうなると、お得になる前に買い替えてしまう人が多くを占めるのではないでしょうか。

「デザインがいい!」とか「先進的な技術の車が欲しい!」とか「エコに協力したい!」という人はこの限りではないと思いますが、「私は車を買ったら10年以上乗るぞ!」という人や「私は年間2、3万キロを平気で走る!」という人以外は「燃費」という理由だけでハイブリッドカーを買うのは考え直すべきです。つまり、先行投資とは、しっかりと理論に基づかなければ意味がないということですね。

 しかし、教会の先行投資とは理論がすべてではありません。「子ども会をやったけどあまり人が来なかった…」とか「せっかく伝道会のためにチラシをたくさん作ったけどあまり人が来なかった…」など、この世的基準で利益換算をすると損と思えるようなことはたくさんあります。しかし、教会の働きは「○○円だけお金をかけたのだから、○人以上教会に来ないと損!」というような計算でなすものではありません。

 教会の働きとは基本的に宣教の為になした財的・人的ささげものは結果に関係なく、神様はそれを良しとみなされるのです。つまり「宣教の為に!」という信仰の元、行われるものは神様の御前ではすべて「損」となることはなく「お得」になるのです。予算の範囲内で節約したりするということや、奉仕者の限界を踏まえること、ニーズに合わせて知恵を用いること等は大切ですが、基本的に宣教の働きは損得ではありません。神様に結果をお委ねした宣教の働きをなしていくものでありたいです。
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Author:☆ヤマちゃん☆
車・バイク好き牧師

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